一風変わったカタログ印刷について

高級感を出したい。表紙をゼブラ柄にしたい。

1.どのような雰囲気の商品ですか？
2.ターゲットはどのような方ですか？
3.予算はどれくらいですか？

『様々な加工を駆使して、高級感を表現』
・商品はエナメルのバッグで、生地や縫製もしっかりしている、比較的高価なバッグでした。
ターゲット層は20代後半〜30代前半のオシャレでかっこいい雰囲気の女性ということだったので、大人の格好よさを出しつつ、商品イメージに合うカタログを考えました。
・まず、表紙を濃茶のベタにしてマットのP.P貼でツヤを落とし、その上に金の箔押しでロゴを表しました。
・さらに、厚みを持たせたツヤ有り透明シルク印刷でゼブラ柄を印刷し、ツヤの有無とエンボスを使って表現しました。

個展に向けて作品集を作りたい。
厚みを持たせて形にこだわりたい。
予算内でできるだけいいものを作りたい。

1.全体の作品数、ボリュームはどれくらいですか？
2.作品によって見せたい優先順位はありますか？
3.予算はどれくらいですか？

『表紙の付け方にこだわった作品集』
特徴的な形状にするために、表紙に3mm厚に合紙したボード紙をベタ貼りし、背から見ると本を板ではさんだ様な形状にしました。（写真：上部）
その他にも、ただボード紙をベタ貼りするだけではなく、敢えて背から15mmずらした位置に貼り付ける、というイタリアなどヨーロッパでよく採用されている製本方法も提案しました。（写真：中央部)
価格面は、ページのモノクロ／カラーの区切り位置を工夫することで、価格を抑えました。通常、本を作る際には16ページ区切りで作り、1ページでもカラーページを含むと、すべてカラー料金となってしまいます。見せたい作品の優先順位によって、モノクロ写真ページの割合を増やし、ページネーションすることで、価格を抑えつつも飽きずに読み進めたくなる演出を考えました。
また、モノクロページをマットの墨で印刷することで、カラーページとモノクロページの雰囲気の違いを表現しました。

（番外）
表紙と背表紙を貼り付けず、裏表紙だけを貼りつける方法も提案しました。（写真：下部）背表紙がむき出しの状態では見た目が悪いため、本誌の背の部分には、紺のクロスを貼っています。

『学校の先生向けにカタログを制作したい。あまり奇抜にはできないが、他社のものと並べても手にとってもらえるように少しでも目立つカタログは作れないか？』

1．他社メーカーのカタログ印刷の仕様はどのようなものが多いですか?
2．どのような人から、どのように発注されるのですか？
3．ご予算はどれくらいですか？

『他社のものより小口方向を少しサイズアップ』
予算がとれないため特殊素材や特殊加工という方法は取らず、他社のものより小口方向を少しサイズアップしました。
それにより本棚に並べたときに飛び出て目立つようにしました。学校教材メーカー様から、カタログを見る人・他社商品の特徴等を丁寧にヒアリングした上で、有効な方法を予算内で仕上げることができました。